本ホームページは、訪問看護師さんのフィジカルアセスメントに関する情報交換のために2019年に開設いたしました。私たちは「AIによるフィジカルアセスメントトレーナーPhysical Glassesの開発」をしました。そのフィジカルアセスメントトレーナーPhysical Glassesは訪問看護師さんのフィジカルアセスメントをサポートする目的で開発しました。
そして、2023年からは「訪問看護師のアセスメントを支援する遠隔支援プラットフォームNPENシステムの構築」というテーマで研究をすすめています。
ヴァージニア・ヘンダーソンは「看護師の第一義的な責任は、患者が日常の生活パターンを保つのを助けること」と述べています。この看護独自の機能を果たすために看護過程を展開しています。看護の機能は病院であれ、地域・在宅であれ根幹は同じです。しかし、病院は生活の場ということよりも、治療を優先させた環境ですし、訪問看護においては、生活の中に医療・介護をなじませていくという異なる視点で看護過程の展開がなされます。その看護過程を大きく左右するものは、観察であり、特に身体的側面から観察するフィジカルアセスメントです。在宅ケアにおいて、限られた時間に療養者さんのアセスメントとケアを実施するためには、フィジカルアセスメントスキルが必須です。フィジカルアセスメントは、インタビューとフィジカルイグザミネーションから、療養者さんの身体はどのような状態なのかをアセスメントすることです。このフィジカルアセスメントについて自信を持って実践するために、訪問看護師の皆さんはもとより、在宅ケアに関わる方たちと一緒に、身体の構造と機能・フィジカルアセスメントに関わる疑問について考えていきたいと思っています。
なおこのホームページは、日本学術振興会JSPS科研費 JP19K11286の助成を受けて、2022年まで開設しました。2023年より、同じく日本学術振興会JSPS科研費(基盤研究C23K10359)の助成を受けております。
研究代表者
人間環境大学
看護学部・大学院看護学研究科
教授 篠崎惠美子